イングリッシュコッカースパニエルの遺伝性疾患に関するブリーダーの裏事情

イングリッシュコッカースパニエルを真剣に迎えたい方に必ず知ってほしいこと

 

イングリッシュコッカースパニエルの病気のコンテンツにも記載いたしましたが、イングリッシュコッカースパニエルには、避けて通れない遺伝性疾患があります。
PRCD遺伝子座におけるPRA(進行性網膜萎縮症)とFN(家族性腎症/常染色体劣性遺伝腎症)です。

 

イングリッシュコッカースパニエルにおいては、この病気を元々持って生まれてくる子犬の確率が非常に高いのです。イングリッシュコッカースパニエル子犬①
家族性腎症より進行性網膜萎縮症のほうが、より高い確率でアフェクテッド(必ずこの病気になる)の子がいます。
徐々に目が見えなくなる病気ですが、目が見えなくなってもワンちゃんは感覚で生活できてしまうので、見えないことに気付かないまま何年も経過してしまうこともあるようです。

別に死に至る訳ではないのなら、そんなこと気にならないというオーナー様は別ですが、可愛いわが子同然のワンちゃんの目が見えなくなっていた、そのことに気付くことなく何年か過ごしてしまったということになれば、オーナー様は心に深い傷を負うことになります。

 

FN(家族性腎症/常染色体劣性遺伝腎症)に至っては、死に至る怖い病気ですから、日々体調の変化を目の当たりにすることになります。

イングリッシュコッカースパニエル子犬③何でこんな病気になるのかと、繁殖したブリーダーを恨みもしますが、それよりも見えなくなった子に気付かなかった自分自身を責め、あるいは、病気になってしまった現実を受け入れるために苦しまなければいけません。

 

どうしてこんなことになるのでしょうか?

 

端的な言い方をすれば、DNA遺伝性疾患検査を済ませていない親犬からは、必ず病気になる子犬が生まれるとお考えください。
イングリッシュコッカースパニエルを迎えようと真剣に考えている方に、ぜひ知っていただきたいことは、この病気のDNA遺伝性疾患検査を済ませている両親犬のどちらか一方がクリアでなければ、病気を発症する子犬が必ず生まれてくるということです。

 

イングリッシュコッカースパニエルの子犬を迎える時には必ず、DNA遺伝性疾患検査を済ませているかどうか、済ませているのだったら、必ずその報告書のコピーをもらうということを頭の片隅に置いていてほしいのです。

それができないブリーダーの子犬は、PRCD遺伝子座におけるPRA(進行性網膜萎縮症)とFN(家族性腎症/常染色体劣性遺伝腎症)を発症するとお考えください。

 

イングリッシュコッカースパニエル子犬④ブリーダーがどうしてDNA遺伝性疾患検査を済ませていないのかといえば、まず一番に検査費用が高いことです。
Orivet–ASAPラボラトリー(オーストラリア)での検査費用を参考にすれば、1頭1検査につき7,900円、5頭以上で7,500円、PRCDとFNのセット検査は13,900円、5頭以上で13,500円です。
日本の検査機関だと、もう少し高めです。

検査する子が1頭だけならできるけれど、複数頭いれば結構な出費になります。
利益追求のみしか考えないブリーダーは、こんな出費をしてまで検査はしません。

 

さらには、親犬達を検査したとしても、良くてキャリア、おそらくアフェクテッドが半数以上という結果になる可能性が限りなく大きいでしょうから、検査するメリットが何もないのです。
キャリアとアフェクテッドで交配することは、必ず病気の子が生まれることが想定される訳ですから、検査することそのものが分かってはいけない現実を晒すことになり、繁殖を続ければ逃れられない確信犯になります。

 

出費する痛みも伴わず、クリアかどうかも分からない親犬で繁殖を繰り返すブリーダー。
そのようなブリーダーに限って、「うちでは過去にそういった病気の子は一切出ていません」と言い切ります。

イングリッシュコッカースパニエル子犬②しかし、犬を可愛がり大切に育てるオーナー様は、人柄が善良であればあるほど、迎えた犬に何かあっても、わざわざ疎遠になっているブリーダーにその報告をして無益なストレスを感じるよりも、少しでも可愛い我が子のために利益になることをしてやりたいと思うものなのです。
ブリーダーの言う「うちでは過去にそういった病気の子は一切出ていません」の言葉は、心理的な側面から考えれば、「そういった病気に関しては、今までもそしてこれからも、一切関知いたしません」ということであると解釈すべきだと思います。

 

それ相応の金額差があったとして、医療費や精神的な苦痛を考えれば、可能な限り遺伝性疾患を排除するブリーダーから子犬を迎えるメリットは、その金額差以上のものがあると思うのは、私の偏った考え方でしょうか?
あなたの大切なパートナーとなる子犬は、どうか、最善を尽くすブリーダーからお迎えください。

 

※ キャリア、アフェクテッドの違いや交配については、「DNA遺伝性疾患検査結果を考慮したブリーディング
をご覧くださいね。

 

 

イングリッシュコッカースパニエルを真剣に迎えたい方に必ず知ってほしいこと・その2「DNA遺伝性疾患検査報告書を確認しよう」もご参考になってください。

 


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  1. ピンバック: DNA遺伝性疾患検査報告書を確認しよう | イングリッシュコッカースパニエル

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