DNA遺伝性疾患検査報告書を確認しよう

イングリッシュコッカースパニエルを真剣に迎えたい方に必ず知ってほしいこと・その2

 

イングリッシュコッカースパニエルの遺伝性疾患に関するブリーダーの裏事情」にも記載しましたように、イングリッシュコッカースパニエルには、PRCD遺伝子座におけるPRA(進行性網膜萎縮症)とFN(家族性腎症/常染色体劣性遺伝腎症)という、避けて通れない特有の遺伝性疾患があります。

イングリッシュコッカースパニエル レッド ベルの子犬この病気は、犬の頬の内側の皮膚をスワブでこすり取り、それを検査機関に提出することによって、遺伝的要因のあるなしを判断します。
DNA検査とは、上記の方法か他に血液を採取して検査機関で検査する方法です。

両親からそれぞれ1個ずつの因子を受け継ぐのですが、受け継いだ因子がどちらも病気の因子を持っていなければ、ノーマル/クリアです。
両親犬どちらか一方が病気の因子を持っていれば、それを受け継ぎキャリアになります。
キャリアは、本人はその病気を発症しませんが、病気の遺伝子を次の世代にバトンします。
両親犬がともに病気の因子を持っていれば、どうやっても病気を発症してしまいます。
それがアフェクテッドです。

 

DNA遺伝性疾患検査結果を考慮したブリーディング」をご参考に。

 

イングリッシュコッカースパニエル ブラック アイの子犬

こういったことをよく分かった上で繁殖しなければ、生まれてくる子犬に病気が発症してしまいます。

ここで、イングリッシュコッカースパニエルの子犬を迎えたいと真剣にお考えの方に、また、今すぐではないけれど、将来病気のない可愛い子犬を迎えたいとお考えの方にも、もう一度ご確認いただきたいことがあります。

 

近頃では、ほんの少し前まで、こういった遺伝病について全く触れることもなかったイングリッシュコッカースパニエルのブリーダーが、prcdPRAやFNについてクリアしているなど販売サイトに記載しているのを見かけるようになりました。

その背景には、こういった遺伝病について触れておかなければ、子犬が販売しにくくなったという現状があるからだと考えられますが、そういったことが少しずつ浸透してきて、ブリーダーが遺伝病について真剣に考えざるを得なくなってきたという状況は、非常によい傾向なのではないかと思います。

 

その反面、遺伝病を発症しないと記載していることが根拠のある事実であれば、ブリーダーのモラルが向上したのだと手放しに喜ぶこともできるのですが、疑わしいと感じられる面も多々ありますので、子犬を迎えられる方が、どの様な観点でブリーダーをチェックし、選別すればよいのかを知っていただきたいと思うのです。

イングリッシュコッカースパニエル ブラック コーパルちゃん

当然のことなのですが、「遺伝病を発症しない」ということは、将来にわたって病気を発症しないことです。
「現状で発症がない」ということではありません。

獣医師のアイチェックを済ませ、現況で特段の問題がないことをもって「遺伝病をクリアしている」「遺伝病を発症しない」ということではありません。
獣医師のアイチェックは今現在のことしか分かりません。
どう頑張ったって、将来のことはDNAでなければ分からないのです。

 

何度も繰り返しますが、遺伝病について触れているブリーダーから子犬を迎える際には、必ずDNA遺伝性疾患検査報告書があるはずですので、ご確認の上、コピーを請求してください。

遺伝病について、どんな遺伝病の検査をしてるのか、両親犬がクリアであるのかキャリアであるのか、明確な説明ができないブリーダーは、遺伝病について把握できていないということです。

ダメ押しで子犬の血統書が届いたら、報告書のコピーにある犬名が、実際に迎える子犬の親であるかどうか確認してみてください。

 

イングリッシュコッカースパニエル レッド ひまわりちゃんブリーダーではないから、詳しく知らなくても大丈夫なんて思わないで、遺伝病のことは特にしっかりご理解くださいね。
少しでも気になることがあれば、ブリーダーに確認をしてください。
納得のいくまで尋ねて、きちんと回答できるブリーダーを選別し、また、検査報告書のコピーは必ず請求してくださいね。

そうすれば、よい子犬に巡り会うことができると思いますよ。